城下隧道

トンネル名称 城下(しろした)隧道
路線名  
所在地 犬山市大字犬山
延長(m) 21m
道路幅員(m) 4.5m
車道幅員(m) 4.0m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 3.0m
竣工年度 明治45年(1912年)
壁面 内装なし 素掘り
路面 アスファルト系
照明 あり
通行制限 一方通行
その他  
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
調査日 2007年5月24日



 愛知県尾張地方北部、犬山市にある国宝犬山城の真下にあるトンネルです。このトンネルは元々は道路用ではなく、明治時代後期にこの地に作られた名古屋市水道局の取水口の管理用に掘られたものです。ここから取り入れられた水は、木津用水と併走する形で水路で南に向かい遠く名古屋市へと運ばれました。水路は後に地下送水管に置き換わり、現在ではその上がサイクリングロードになっている区間も多く有ります。また取水口も現在ではここより2qほど上流に移されました。

 木曽川の上流側より見たトンネルです。ご覧のとおり素掘りそのままで坑門などはありません。道路はこちら側より写真奥方面へ一方通行となっています。右側に名古屋市水道局取水口の水門ハンドルが見えています。
 トンネル内には蛍光灯による照明が付けられています。
 内壁に残る削岩機の跡です。当初より現在の大きさだったのか、道路に転用する際に拡張したのかはよく分かりませんでした。
 反対側(ライン大橋側)の入り口です。このトンネルの真上に国宝の犬山城があります。
 上の写真の位置からもう少し下がったところから取ったものです。進入禁止の標識が乱立しています。細い道ですが意外と車がよく通ります。
 1枚目の写真右下にある取水口です。犬山第3取水口と言うようです。現在は上流に建設された第1、第2取水口を使っておりここは使用していないそうです。
 写真に見えているのは一部だけで、主ゲートはもっと大きいものです。犬山頭首口(ライン大橋)建設により水面が上昇した為に水没して見えなくなっています。



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初稿:2007年05月28日
名称をトンネルから隧道へ変更:2009年12月31日