段嶺隧道

トンネル名称 段嶺隧道
路線名 旧国道257号線
所在地 設楽町田峯
延長(m) 53m
道路幅員(m) 7.5m
車道幅員(m) 6.5m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 4.1m
竣工年度 昭和7年
壁面 内装なし 覆工
路面 セメント系
照明 なし
通行制限 車両通行止め
その他  
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
調査日 2007年3月21日



 設楽町田峯地区にある段嶺隧道です。現在ではすぐ横に新段嶺トンネルが出来ており自動車トンネルとしては既に引退しております。一応町道に指定されており、もっぱら釣り場への通り道として利用されているようです。
 このトンネルで目を引くのはその大きさです。昭和初期のトンネルの中では異様に開口面積が大きく、大型車が余裕ですれ違えるほどの幅があります。近くにある同時期の愛郷隧道と比べても倍以上はあります。
 昭和初期から中期にかけてすぐ近くに田口鉄道や林鉄の駅があったので、林業関連で大きいトンネルになったのかとも思いますが詳細は不明です。
 これだけのトンネル断面があれば、新トンネルを作らなくても十分間に合うような気がするのですがどうなんでしょう。

 東向きの入り口です。
 新段嶺トンネルのすぐ横にあります。
 トンネルの手前は駐車場みたいになっています。トンネル内へは車が入れないよう柵が設けてあります。
 扁額です。
 シンプルで崩した書体は、近くにある同時期の愛郷隧道と共通のようです。
 西口から東方向を見ています。
 内部はコンクリート巻で、西口付近のみ鉄板で覆われています。
 西口です。
 ポータル上部に段をつけたデザインとなっています。
 既に引退したトンネルですが、それ自体はまだしっかりしています。国道の線形改良とこの西口付近の崖崩れを心配しての新トンネル移行だったのでしょうか。



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初稿:2007年03月27日