市原隧道

トンネル名称 市原(いちはら)隧道
路線名 元国道151号線
所在地 愛知県北設楽郡東栄町三輪
延長(m) 34m
道路幅員(m) 6.0m
車道幅員(m) 5.5m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 5.0m
竣工年度 1965年(昭和40年)1月(注1)
壁面 覆工 セメント系 内装なし
路面 セメント系
照明 なし
通行制限 通行止め
その他  
データは特記なき場合「平成16年度道路施設現況調査」より
(注1)扁額より
調査日 2010年4月18日、2007年3月3日



 「市原隧道」は北設楽郡東栄町にある国道151号線のトンネルでした。2009年10月7日に三輪バイパスが開通したことにより、「市原隧道」と隣接する「海老島隧道」の前後の区間は旧道となりました。旧道は沿線に民家がある南側のバイパス分岐点から「市原隧道」手前までを残し、それより北側の「市原隧道」から「海島隧道」を含めた北側のバイパス分岐点までは自動車の乗入が禁止されました。


北側(飯田方面側)
 北側から見た「市原隧道」です。一見すると現役の道路のようですが、この旧同区間の入口には車止めが設けられているので自動車の乗入れは出来ません。
 「市原隧道」北側の坑門です。坑門の上の法面はコンクリートで固められたうえロックボルトが打ち込まれています。
 トンネルの入口にはフェンスが設けられ立ち入りが出来ないようになっていました。また、トンネル手前にあった標識の類は全て撤去されています。
 北側の扁額です。
 北側から見たトンネル内部です。


南側(豊橋方面側)
 南側は旧道沿線に民家があるので写真の辺りまでは車が進入できます。国道時代は対向2車線でしたがセンターラインは消され1車線となり、路側帯の白線がかつてよりかなり内側に引き直されています。
 南側より見た「市原隧道」です。トンネル手前に車止めが設けられています。
 歩道はトンネル内を通らずにトンネルを迂回する形になっています。
 「市原隧道」南側の坑門です。
 南側の扁額です。こちら側はひらがなで書かれています。
 南側より見たトンネル内部です。


市原隧道に隣接する歩道(旧旧道?)
 歩道はトンネル内部を通らずにトンネルを迂回しています。
 この歩道、トンネル開通以前の旧道のように思えます。歩道(旧道)の道幅は狭く現代の自動車は通行困難です。しかし、昔の軽自動車やオート三輪なら通れるかもしれません。
 途中には古いお地蔵様があったりといかにも旧道といった雰囲気です。
 訪問したときは歩道北側は路盤がごっそりと崩落していました。あれからすでに数年が経っていますがはたして復旧工事はなされたのでしょうか?





現役時代(2007年3月)
 長野県側の入り口です。
 トンネル上部の斜面は以前崩れたのかコンクリートで覆われ補強されています。
 長野県側の銘板です。
 漢字で「市原隧道」と書かれています。
 トンネル内部です。短いので照明はありません。
 車のすれ違いは出来ますが、現在の規格からすると狭いです。
 豊橋側の入り口です。
 こちらの銘板は平仮名です。
 昭和40年1月巻立とあります。巻立とはあまり見ない表現ですが、おそらくトンネル自体は以前からあり、それを現在のようにコンクリートで補強した年を表しているのではないでしょうか。
 トンネル横の歩行者用の通路です。
 昔の旧道跡を転用してるようにも見えるのですがどうなんでしょうか。



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初稿:2007年03月04日
全面改稿:2013年10月15日