大入トンネル

トンネル名称 大入トンネル
路線名 県道429号古真立佐久間線
所在地 愛知県北設楽郡豊根村古真立
延長(m) 347m
道路幅員(m) 4.6m
車道幅員(m) 4.1m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 4.5m
竣工年度 1970年(昭和45年)6月(注1)
壁面 セメント系吹付 内装なし
路面 セメント系
照明 なし
通行制限
その他 県道の通行止め区間内のトンネル
データは「平成16年度道路施設現況調査」より
(注1)トンネル銘板より
調査日 2007年3月3日、12月8日、12月15日、2015年12月19日



 新豊根ダム脇にある「大入トンネル」です。
 ダム工事に関連して建設されたトンネルらしく味も素っ気もない外観をしています。
 大入トンネルは開かずの県道として知られる、県道429号古真立佐久間線にあります。429号線はこの大入トンネル南側出口付近の林道分岐から終点付近まで実質的に通年通行止めの規制がされています。現地に行くと狭い山道ですが特別悪路というわけではなく林業関係と思われる車も乗り入れています。特に生活路という訳でもなさそうなので、一般車が未整備の県道に乗入れて事故などを起こさないようにという処置なのでしょう。
 久々に訪問したところ大きな変化がありました。
 トンネル手前に在った通行規制標識がなくなり、代わりにゲートが設置され県道429号線は大入トンネル手前より通行止めとなっています。
以前より県道429号は通年通行止めの開かずの険道でしたが、愛知県としては県道を一般に開放する気はないようです。

新豊根ダム側 2015年12月
 北側より見た「大入トンネル」です。トンネル右側は新豊根ダムです。
 L字型の柱には以前は通行制限を記した看板が下っていたのですが撤去されています。さらにその下には以前はなかったゲートが設置され通行止めの標識が取り付けられています。
 以前は降雨量による通行規制の看板が取り付けられていた場所にはまわり道案内の看板が設置されています。これによると現地点より県道終点の大千瀬大橋まで通行止めとなっています。
 「大入トンネル」北側の坑門です。以前は坑門の右側に内部照明用と思われるボックスとそこから配管がトンネル内に伸びていたのですが撤去されています。
 トンネル手前にあるトンネル名標識です。三河地方のトンネルや橋によく見かけます。
 北側の扁額です。
 北側のトンネル銘板です。以前はこの横に金属製のボックスが取り付けられていましたが撤去されています。
 北側より見たトンネル内部です。トンネル内は入口部のみコンクリート覆工で奥は素掘りにコンクリート吹付けとなっています。

南側 2015年12月
 南側より見た「大入トンネル」です。
 県道は以前より荒れているような印象を受けます。しかし新しいタイヤの跡もあるので管理か林業関係の自動車が出入りしているようです。
 南側の坑門です。崖崩れが有ったようでトンネル上方から左下の崖にかけてかなり崩れています。
 南側のトンネル名標識です。落石に当たったのかヘロヘロになっています。
 南側の扁額です。
 南側坑門のトンネル銘板です。
 南側より見たトンネル内部です。入口付近はコンクリート覆工されています。
 トンネル中程には自動車すれ違いのための待避所があります。



2007年
 トンネル手前には通行制限及び通行規制に関する看板が設置されています。
 北側の新豊根ダム側の入り口です。
 ダム関連のトンネルらしく何の飾り気も無い上、電気関連と思われる箱が無造作に取り付けられています。
 ポータルの部分が大きく外に突き出し外部に露出しています。
 トンネル内部です。
 入り口部分はコンクリートで覆われています。
 また照明は取り付けられていますが点灯していませんでした。
 トンネル中央部は素掘りにコンクリート吹付けです。
 また照明は入り口部だけで奥の部分には取り付けられていないようです。
 南向き佐久間側の入り口です。
 こちら側も飾り気の無い坑門をしています。
 県道429号線はこのしばらく先の林道が分岐する地点から通行止めになっています。
 北側の扁額です。
 反対側も同じものが付いています。
 トンネル銘板です。
 手元の資料には竣工は昭和46年とあったのですが、これによると昭和45年6月と記載されています。
 
 大入トンネルの先にある県道の通行止めゲートです。
 ゲートはわりと小振りなものが設置されています。
 通行止めの案内看板です。
期間が平成19年4月1日〜平成20年3月31日までと丸1年になっています。3月31日になると年の部分が更新されまた丸1年通行止めになります。



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初稿:2007年03月09日
記事更新:2016年01月24日