(旧)阿木橋


所在地

 岐阜県中津川市阿木にある「(旧)阿木橋」です。本来の名前は「阿木橋」ですが、この橋のすぐ上流にもう一つ竣工年がより新しい「阿木橋」が架かっているので(旧)と表記します。
 この橋は川の中央に建つ橋脚を境に片方はコンクリート、もう片方は鉄骨トラストと全く形態が異なっています。また鉄骨組み側はコンクリート側に比べて幅も半分以下しかありません。
 最初この橋を見たときは水害で片方の橋桁が流されこのような形になったのだろうと思ったのですが、よく見ると橋中央のコンクリート部端には親柱が付いています・・・
 こちらのHPによると、昭和30年代の水害により岸が大きく削られ、その後の復旧工事により川幅そのものが大きく広げられたそうです。しかし(旧)阿木橋は架け替えられることなく西側に歩行者用の橋を継ぎ足しただけで現在に至っています。
 なお、 (旧)阿木橋のすぐ上流には、災害復旧に伴い(新)阿木橋が架けられています。

訪問日:2011年4月2日



 阿木川上流側上流側より見た(旧)阿木橋です。
中央の橋脚を境に左右で全く異なる形をしています。
 コンクリート側は岸と接続する部分が広く作られています。
 欄干の装飾から比較的古い橋のようです。
 コンクリート部の幅は割りと広くて、軽自動車くらいならすれ違いが出来そうです。
 問題の中央部です。
 比較的幅の広かった橋はここから半分以下になってしまいます。
 鉄骨部はどっかの作業用通路のような素っ気無いつくりをしています。
 左岸から見た(旧)阿木橋です。
 現在の左岸は元々端が接していた岸より低いようで、継ぎ足した部分の端は坂になっています。
 左岸右側の親柱です。
 銘板には「昭和十三年十二月竣工」と書かれています。
 左岸左側の親柱です。
 銘板には「あぎはし」と書かれています。
 橋中央部です。
 私の想像では、継ぎ足し部分は(新)阿木橋完成までの仮設橋で、新橋完成後には橋全体を撤去する予定だったのでは?と思うのですが、橋台の代わりに作られた橋脚は本格的なものでとても仮設のものには見えません。この辺の事情はそのうち調べてみたいと思います。


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初稿:2011年4月16日