油坂スキー場トンネル

トンネル名称 油坂スキー場(あぶらざかすきーじょう)トンネル
路線名 国道158号線
所在地 岐阜県郡上市白鳥町向小駄良
延長(m) 30.1m
道路幅員(m)
車道幅員(m) 6.0m
歩道等(m)
有効高(m) 4.5m
竣工年度 1964年(昭和39年)
壁面 覆工 セメント系 内装なし(注1)
路面 アスファルト系(注1)
照明 なし(注1)
通行制限  
その他  
データは特記なき場合は「道路トンネル大鑑」より
(注1)現地目視による
調査日 2011年5月21日



 「油坂スキー場トンネル」はその名の通り油坂スキー場のゲレンデにあったトンネルです。ゲレンデの途中を国道158号線が横切っておりスキーヤーはトンネルの上を滑り、上のゲレンデと下のゲレンデを行き来していたそうです。ちなみに残念ながらスキー場はすでに廃業しています。
 国道158号線のスキー場があった区間を通ると覆道のようなものが2つ連続しています。国土地理院発行の地図を見ると、白鳥町市街に近いほうは覆道で油坂峠に近いほうが「油坂スキー場トンネル」のようです。
 ただし「油坂スキー場トンネル」は「道路トンネル大鑑」には記載さていますが、「平成16年度道路施設現状調査」や「岐阜県のトンネル」には載っていません。おそらくはある時期にトンネルは改修され現在の覆道のような姿になり、その際にトンネルとしての登録も抹消されたのでしょう。


 国道158号線の旧道(といっても現役の国道です)を油坂峠に向けて登ってきました。
 写真左の右が今登ってきた旧道で、高架橋が新道の油坂道路です。遠くに見えるのは白鳥町市街で写真だと小さくてわかり図らいですが写真中央には東海北陸自動車道の高架橋も見えています。
 上の写真を撮った所から振り返ると1つ目の覆道があります。スキー場の詳しい資料を調べていないので分かりませんが、これも油坂スキー場トンネルと同じ用途でゲレンデから国道をオーバーパスする為の覆道だと思います。
 一見何の変哲もない覆道ですが、よく見ると覆道の上が道のようになっています。
 中から見るとどこにでもあるボックスカルバートのようです。
 向こうに「油坂スキー場トンネル」が見えています。
 反対側より見た覆道です。

 「油坂スキー場トンネル」と思われる覆道です。正直、先ほどのが覆道でこちらがトンネルと言われても違いが分かりません。
 おそらくこれは「道路トンネル大鑑」に記載されている「油坂スキー場トンネル」ではなく、トンネルのあった場所に後になって作られた覆道なのでしょう。坑門には平成7年に改良工事を行ったことの銘板が取り付けられています。
 トンネル内部です。
 反対側(峠側)よりみた「油坂スキー場トンネル」です。
 先ほどの覆道が見えています。


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初稿:2013年1月28日