相谷トンネル

トンネル名称 相谷(あいだに)トンネル
路線名 岐阜県道329号美並和良明宝線
所在地 岐阜県郡上市和良町鹿倉
延長(m) 2722m(注1)
道路幅員(m)  
車道幅員(m) 6.0m(注1)
歩道等(m)  
有効高(m) 4.7m(注1)
竣工年度 2005年(平成17年)12月(注3)
壁面 覆工 セメント系 内装なし(注2)
路面 セメント系(注2)
照明 あり(注2)
通行制限  
その他  
(注1)現地銘板より 
(注2)現地目視による
(注3)明宝側の銘板より(和良側の銘板は「平成20年12月完成」とある)
調査日 2012年9月1日、2012年4月21日



 「相谷トンネル」は郡上市和良町と同市明宝町とを結ぶ林道にあるトンネルで、2012年8月22日に一般供用が開始されました。
 このトンネルがある林道和良明宝線は国道256号と472号を南北に結ぶ形の林道です。県道322号畑佐和良線と同じようなルートですが、r322号は車のすれ違い不可能な1.0車線幅の区間が多く、さらに起点付近には未舗装の区間もあるいわゆる「険道」なのでこれのバイパス的な意味合いもあるのだと思います。
 2021年に林道和良明宝線は県道323号鹿倉白山線と合併し県道329号美並和良明宝線になりました。これにより相谷トンネルも岐阜県道のトンネルに昇格しました。また同時に林道和良明宝線と並走していた県道322号畑佐和良線は廃止となり現在では郡上市道になっています。


郡上市和良側(R256方面)
 郡上市和良にある南側の抗門です。
 建設中に比べると坑口の周りが植物で緑色になっています。
 訪問時はまだ供用開始から間もない時期でしたので、坑口の上には開通を祝う横断幕が掲げられていました。
 相谷トンネル南側の入り口です。突出型の坑口をしています。
 コンクリートの壁面を持たない突出型なので名称板は扁額形式ではなく、記念碑のような形態をしています。
 トンネル銘板は細かい詳細が記載されたものが取り付けられていますが、工区別の銘板のようで和良側と明宝側で異なる内容のものが取り付けれています。
 南側より見たトンネル内部です。


郡上市明宝側
 林道和良明宝線は県道86号金山明宝線より分岐しています。「林道」というと一般の人は細く急な山道を連想しそうですが、写真のように立派な道路で、分岐元の主要地方道のr86より格段によい道です。
 このあたりの地名が相谷というようでこれがトンネル名の元になっているのだと思います。
 民家などもない山の奥にトンネルの坑口が口をあけています。
 相谷トンネルの北側の抗門です。最近ちらほらと見かける面壁型と突出型の相の子のような抗門をしています。
 北側の名称板です。
 坑口の脇に取り付けられているプラスティック製の銘板です。
 北側のトンネル銘板です。これによると建設中は「畑佐トンネル」と呼ばれていたようです。
 北側より見たトンネル内部です。




2010年4月

 「相谷トンネル」は現在建設中の郡上市和良町鹿倉と郡上市明宝畑佐とを結ぶ林道和良明宝線にあるトンネルです。平成24年4月時点では「相谷トンネル」は未供用となっていますが、トンネル本体の工事はあらかた終わっているように見えます。トンネル北側の郡上市和良町内の林道もほぼ完成しており、現在はトンネル北側の郡上市明宝地区内で最後の区間の工事を行っています。
 トンネルの南側は林道工事も終り、トンネル直前まで特に通行止めにもなっていないので簡単に近づけるのですが、北側は目下県道との取り付け道路建設の真っ最中でトンネルに近づけませんでした。

南側(郡上市和良町側)
 国道256号よりr323を経由して林道和良明宝線を北上してきました。陸の孤島のような山に囲まれた小さな集落を抜け、さらに無人の山林の中を進んだ先に「相谷トンネル」はあります。
 r323よりトンネル入口までは2車線の道幅が確保されています。
 トンネルの手前には舗装された林道が横切っています。しかしこの横切ってる林道、舗装されているのはトンネル付近のみですぐに普通の乗用車では走行困難なガレた未舗装になります。
 「相谷トンネル」南側の坑口です。未供用なのでトンネル入口は塞がれています。
 突出型の坑口をしているのがよく分かります。トンネル周囲の法面はこれで完成なのかまだ工事を行うのかよく分かりません。
 トンネル脇にある扁額です。延長が3km近くあるかなり長いトンネルです。名前の「相谷」は郡上市明宝側の地名からだと思います。


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初稿:2012年4月22日
開通により改稿:2012年9月2日

路線名更新2022年8月17日