平瀬隧道
| トンネル名称 | 平瀬(ひらせ)隧道 | |
| 路線名 | 旧国道156号線 | |
| 所在地 | 岐阜県大野郡白川村平瀬 | |
| 延長(m) | 174m(注1) | |
| 道路幅員(m) | 5.0m | |
| 車道幅員(m) | 4.5m | |
| 歩道等(m) | 0m | |
| 有効高(m) | 3.8m | |
| 竣工年度 | 1956年(昭和31年)3月(注1) | |
| 壁面 | 覆工 セメント系 内装なし | |
| 路面 | アスファルト系 | |
| 照明 | なし | |
| 通行制限 | ||
| その他 | 通行止め | |
| データは特記なき場合「平成16年度道路施設現況調査」より (注1)扁額より |
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| 調査日 | 2013年5月18日 | |
| 「平瀬隧道」は岐阜県白川村にあり国道156号線「新平瀬トンネル」の旧トンネルにあたります。 現在では「平瀬隧道」のある国道の旧道は閉鎖されており、平瀬隧道は実質的に廃トンネルとなっています。 |
| 国道156線の白川村内には昭和30年代に建設されたトンネルがいくつもあります。国道の全線車道化を目指して作られたのであろうそれらのトンネルは、厳しい気候もあり建設から50年を経た現在では著しく老朽化しています。 「平瀬隧道」は建設後20数年で新トンネルにその座を譲り、その後30年ろくなメンテナンスを受けていなかったのか今では覆工のコンクリートは無残に剥げ落ちトンネル崩壊の危機に面しています。 |
| 国道156線の旧道を北側より入って来ました。なお途中には通行止めの古くゲートがありました。 | |
| 鉄骨製のロックシェードが見えてきました。 | |
| ロックシェード脇は石垣が組まれていますが… | |
| 道路横の石垣やら岩やらが軒並み崩れてしまっています。 | |
| 「平瀬隧道」北側の坑門です。コンクリート製で何の装飾もありません。 | |
| トンネル内部はひどく傷んでいます。覆工のコンクリートがボロボロになって崩れ落ちてしまっています。 | |
| こちらもコンクリートが剥げ落ちて中の鉄筋が露出してしまっています。 | |
| 廃トンネルとはいえコンクリート覆工されたトンネルでここまでボロボロなのは見たことがありません。 | |
| こちらは内壁に穴が開いて外が見えています。コンクリートに入っている鉄筋がずいぶん細い物のように思えます。また覆工に使われているコンクリートの厚さもずいぶんと薄いように見受けられます。 | |
| このトンネル半分以上は土被りが無い洞門のようで、中間付近から南側にはずっと窓が開いています。 | |
| 窓のある洞門区間はいたって平穏な雰囲気で、逆に北口付近のボロボロさが異様に感じられます。 |
| 南側より見た「平瀬隧道」です。 | |
| 南側は外から見ると洞門がずっと続いているのがよく分かります。 | |
| 洞門部分です。まるでヨーロッパのお城の城壁か、トーチカのようです。 | |
| 南側の坑門です。 | |
| 南側の扁額です。扁額というよりトンネル銘板のようです。 | |
| 南側の入口付近から見たトンネル内部です。 | |
| 左側壁の下のほうに五角形をした穴があります。現役時代はお地蔵様でも奉っていたのでしょうか。 | |
| トンネル部分は覆工のコンクリートがひどく崩れており、路面は壁から流れ出た土が覆っています。 | |
| コンクリートの崩壊が一番ひどい部分です。 | |
| 北側出口付近です。 | |
| 対岸から「平瀬隧道」のある辺りを見てみました。写真中央辺りに白瀬隧道があります。 | |
| 上の写真の中央部を拡大したものです。崖の下に洞門が続いているのが見えます。 |
初稿:2013年8月26日