日和田隧道

トンネル名称 日和田(ひわだ)隧道
路線名 旧国道257号線
所在地 岐阜県下呂市萩原町
延長(m) 240m
道路幅員(m)
車道幅員(m) 4.0m
歩道等(m)
有効高(m) 4.0m
竣工年度 1937年(昭和12年)
壁面 覆工
路面 セメント系
照明
通行制限 高さ制限3.6m
その他
データは特記なき場合「日本全国隧道リスト」より
調査日 2014年6月1日



 岐阜県下呂市にある廃トンネルの「日和田隧道」です。
 このトンネルは国道257号線の「新日和田トンネル」の旧トンネルでトンネル両端の入口は塞がれ通行することは出来ません。

東側
 東側より国道257号の旧道を登ってきました。旧道は細く曲りくねっている上かなりの急坂で、「日和田隧道」開通当時の非力な自動車や馬車、荷車には相当な負担だったのではないでしょうか。
 東側より見た「日和田隧道」です。ここまでの旧道は自動車が通る為の最低限の整備は行われていますが、落石、枯れ枝、落ち葉などの堆積物、路肩崩れなどはあたりまえといった状況で一般の乗用車で乗り入れるのはあまりお勧めしません。
 トンネル手前にある高さ制限の標識です。このトンネルがいつ廃止になったのかは分かりませんが、新トンネル開通後すぐ廃止になったとするとすでに35年以上経過していることになります。標識は汚れていますが35年放置してあったわりに状態は悪くないです。
 「日和田隧道」東側の坑門です。岐阜県下では数少ない戦前の道路トンネルで、坑門はコンクリート製ながら石積み風の意匠が施されています。
 坑口は塞がれていますが上の方が開いています。しかしそこから中へ入ってみようという気にはなれず内部は確認していません。
 迫石や要石の部分は他の部分と隙間が出来ていることから、表面上の模様だけではなく壁面とは別パーツになっているようです。
 東側の扁額です。右書きで「日和田隧道」とあり左端には縦書きで「岐阜縣知事 宮野省三」と書かれています。



西側
 西側より見た「日和田隧道」です。写真を撮っている場所の後ろは採石場が広がっております。
 西から見た「日和田隧道」です。こちら側の旧道は採石場に出入りするダンプのためバリバリの現役です。
 西側の坑門です。強い日差しと日陰とのコントラストの差で見にくい写真で申し訳ないです。
 こちら側の坑口はがっちりと全体が塞がれています。
 見難いですが西側の扁額です。
 こちら側の坑門は東側と違い壁面に石積み風の模様は見受けられず、迫石や要石といったアクセントもありません。建設時からこうだったのか、後年の改修のせいなのかは見ただけでは分かりません。



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初稿:2014年6月21日