門原トンネル

トンネル名称 門原(かどはら)トンネル
路線名 旧国道41号線?
所在地 岐阜県下呂市門原
延長(m) 47m(注1)
道路幅員(m)  
車道幅員(m)  
歩道等(m)  
有効高(m) 4.5m(注1)
竣工年度 1916年(大正6年)(注1)
壁面 素掘り(注2)
路面 未舗装(注2)
照明 なし(注2)
通行制限 特に表記はないが車両は通行不能(注2)
その他 廃止トンネル(注2)
(注1)現地解説板より
(注2)現地目視による 
調査日 2012年1月3日



 「門原トンネル」は岐阜県下呂市にある素掘りの廃トンネルです。廃止になってかなりの年月がたっているようですが、地元の保存会によって管理・保存されているらしく良好な状態を保っています。現地に設けられている保存会による解説板によると大正6年に岐阜県下最初の道路トンネル(注3)として掘られたものだそうです。
 国道41号線のすぐ横にあり国道の旧道に相当するトンネルなのは間違いないのですが、廃止年が分からないので国道指定されていた時期があるのかは分かりません。(国道41号線の認定は昭和28年、昭和42年刊の道路トンネル大鑑には「門原トンネル」の記載は無い)
(注3)「道路トンネル大鑑」のトンネルリストには竣工年が大正6年以前のものも記載されている(小野坂トンネル:明治44年、小倉トンネル:大正4年)。

南側(名古屋方面側)
 門原トンネル南側の遠景です。この辺りは中山七里と呼ばれる景勝地で秋は紅葉がきれいなところです。
 右の道路は国道41号線の現道で、門原トンネルは左のガードレールの外側の一段低いところにあります。
 旧道は現道より一段低いところにあります。一見すると水の無い水路のようにも見えます。
 トンネルの近くには解説板が設けられています。
(画像をクリックすると拡大します)
 旧道は現道や市道とはつながっていません。上の解説板のあるところで大きな段差があり車両の乗り入れは出来なくなっています。(階段があるので徒歩なら旧道に入れます)
 かつては車の待避所だったのでしょうか、トンネル入口付近は少し路肩が膨らんでいます。
 門原トンネルの南側坑口です。入口付近には背の低い柵が設けられていますが、中央に人が通れる扉がついています。
 トンネル内部は素掘りで未舗装です。
 なんに使用されていたのかは分かりませんが、北側の入口近くの壁には木材が壁面に取り付けられています。
 北側の坑口付近です。
 北側の坑口からみた旧道です。右に写っている橋は現道のものです。


北側(高山市方面側)
 北側より見た「門原トンネル」です。
 2,30m横をはしる現道とは雰囲気が大きく違いそのギャップがすごいです。
 国道の現道は改良を重ねて快適な道路になっていますが、本来の地形はかなり険しかったのが分かります。
 崖側のコンクリート壁は昭和20年代から30年代くらいの建造物でしょうか。長年の放置によりかなり劣化が進んでいます。
 「門原トンネル」北側の坑口です。
 北側より見たトンネル内部です。
 北側の坑口付近は両側の壁に木材が取り付けられていますが、それも長年の放置により多くが崩れ落ちてしまっています。
 南側の入口側のみフェンスがあります。真ん中に扉があり施錠はされていません。 
 トンネル内部より南側を写しています。
 堤防のように見えるのが国道41号線の現道です。



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初稿:2012年1月15日