柿下トンネル

トンネル名称 柿下(かきした)トンネル
路線名  
所在地 岐阜県可児市柿下
延長(m) 205m
道路幅員(m) 3.0m
車道幅員(m) 2.5m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 2.5m
竣工年度 1960年(昭和35年)
壁面 素掘り
路面 未舗装
照明 無し
通行制限 高さ制限1.8m(注1)
その他 通行止め(ゲートあり)。片側出口は封鎖。
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
(注1)現地標識より
調査日 2011年4月17日



 岐阜県可児市にある「柿下トンネル」は、元々は第二次大戦中に作られた地下工場(防空壕)跡です。岐阜県各務原市や愛知県小牧市などに飛行機工場があった関係から、近隣の地区にはこのような地下工場跡がしばしば見られます(犬山市とか瀬戸市、瑞浪市、中津川市等)。が、ここ柿下の地下壕はその中でも群を抜いて規模の大きなもので、隣接する小山の中を縦横無尽にトンネルが張り巡らされています。
 戦後になりその一部が道路に転用されたのが「柿下トンネル」になります。しかし、現在では道路トンネルとしては役目を終えており、その入り口は封鎖されています。

 可児市柿下側よりトンネルのある山を写しています。
 この山全体に地下壕が張り巡らされており、山裾のいたるところに坑口が口を開けています。「柿下トンネル」は写真中央の細い道を入った所にあります。
 「柿下トンネル」までの道は非常に細く自動車の通行は困難そうです。歩行者専用のトンネルとして使われていたのか、はたまた現役当時はもう少し道幅が広かったのか…
 「柿下トンネル」です。
 坑口はコンクリートの壁で塞がれています。なぜか完全には塞がれておらず若干の隙間が開いています。
 反対側の可児市久々利側にやってきました。
 細い道の突き当たりにトンネルはあります。
 トンネルの前には1.8mの高さ制限の標識とその下にはこの先行き止まりと書かれた札が下がっています。
 トンネルの内部は何かの栽培に使われていると聞いてましたが、下の5年前の写真と比べると道の荒廃が進んでおり、最近はあまり使用されていない感じがします。
 2006年4月に撮影した写真です。
 この頃は周囲の木の刈払いもされており、道路も堆積物がほとんど見られません。
 久々利側(北東側)の入り口はフェンスで塞がれています。
 フェンスの隙間から撮った写真です。薄っすらと車のタイヤの跡が見えます。
 内部は素掘り、未舗装となっています。



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初稿:2011年4月23日