木之實隧道
トンネル名称 | 木之實(きのみ)隧道 | |
路線名 | 旧国道257号線 | |
所在地 | 岐阜県恵那市上矢作町 | |
延長(m) | 153m | |
道路幅員(m) | 5.3m | |
車道幅員(m) | 4.8m | |
歩道等(m) | 0.0m | |
有効高(m) | 3.2m | |
竣工年度 | 1931年(昭和6年)8月(注1) | |
壁面 | 覆工 セメント系 内装なし(注2) | |
路面 | アスファルト系(注2) | |
照明 | なし | |
通行制限 | 高さ制限3.2m | |
その他 | ||
データは特記なき場合は「平成16年度道路施設現況調査」より (注1)扁額より (注2)現地目視による |
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調査日 | 2008年3月23日、2011年10月9日 |
岐阜県恵那市にある「木之實隧道」です。「實」は「実」の旧字体です。 岐阜県は非常に多くのトンネルを有する県ですが、その中でも木之實隧道は昭和6年竣工と岐阜県下では数少ない戦前製のトンネルです。以前は国道257号線に属していましたが、新木の実トンネルの開通により旧道に降格され第一線を退きました。 |
南側より見た「木之實隧道」です。トンネル手前には高さ制限3.2mの標識が立っています。 訪問時はトンネル北側の法面崩落により通行止めとなっていました。写真手前の道に倒れているのは通行止めのバリケードです。 |
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いつから通行止めになっているのか判りませんが、ここしばらく道路の手入れがなされていないようです。 | |
南側の抗門です。戦前竣工の古いトンネルですが特別な装飾はありません。とはいえ笠石や迫石を模していると思われる坑口回りの溝など昭和中期のトンネルほど実用一辺倒で無愛想な抗門でもありません。 | |
扁額はとても小さいサイズのものが取り付けられています。 年代を感じさせる右書きで「木之實隧道上村口 昭和六年八月三十日」と書かれています。「上村」は現在の上矢作町の前身に当たる村で昭和31年に他の村と合併して上矢作町となりました。 |
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北側より見たトンネル内部です。内壁は微妙に凹凸のあるモルタル仕上げになっています。 | |
一部モルタルが剥がれコンクリートの内壁本体部分が露出しています。 |
北側より見た「木之實隧道」です。トンネル手前には高さ制限3.2mの道路標識があります。訪問時にはその後方に「土砂崩落のため通行止め」の看板と簡易バリケードがありました。 | |
抗門右上のコンクリートの吹き付けが剥がれ法面が崩れています。これが通行止めの原因のようです。 | |
北側の抗門です。抗門の前には上から崩れてきた土砂の一部が堆積しています。 | |
北側の扁額です。こちら側は「木之實隧道岩村口 昭和六年八月三十日」と書かれています。 | |
北側より見たトンネル内部です。 |
2008年に訪れたときの写真です。 | |
南側の抗門です。 | |
南側の扁額です。 | |
南側より見たトンネル内部です。 この時にはトンネル内に電線が通っていますが、2011年に訪問した際にはなくなっていました。 |
2008年3月時点での北側の抗門周辺です。左の写真だと小さくてよく判りませんが、後に崩落を起こす坑門右上法面のコンクリートにはすでに亀裂が入っています。 | |
北側の抗門です。 | |
北側の扁額です。 | |
北側より見たトンネル内部です。 |
初稿:2013年3月16日