茗荷トンネル

トンネル名称 茗荷(みょうが)トンネル
路線名  
所在地 岐阜県可児市西帷子
延長(m) 53m 
道路幅員(m) 3.0m
車道幅員(m) 2.5m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 3.7m
竣工年度 不明
壁面 素掘り 吹付け(セメント系)
路面 アスファルト系
照明 あり
通行制限 高さ制限2.6m(注1)
その他  
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
(注1)現地標識より
調査日 2007年5月12日



 岐阜県可児市と愛知県犬山市との境目ちかく住宅団地のはずれにあるトンネルです。「茗荷」というのはこの辺りの古い地名で明治時代始めまでは茗荷村というのがあったそうです。しかし、現在の地図には茗荷の名前は見当たりません。
 「平成16年度道路施設現状調査」にはこのトンネルの建設年の記載がなく、昭和42年版の「日本全国隧道リスト」にはトンネル自体の記載がありません。現地にも竣工年などを現した銘板の類がなく茗荷トンネルの竣工年は分かりませんが、手元にある国土地理院発行の大正9年測図の地図には既にトンネルの記載があるので、大正時代初期には既にトンネルはあったものと思われます。

 トンネルの北側からみた「茗荷トンネル」です。
 茗荷トンネルは大正時代には既にあったはずなのですが、コンクリート製の坑門やそれに続く割り堀のよう壁などを見るとそれほど古いものには見えません。おそらくは元々は素掘りだったトンネルを昭和3、40年代くらいに改築したのではないでしょうか。
 扁額です。えらく小ぶりな物が取り付けられています。
 比較的新しそうなコンクリート製の坑門や、この「トンネル」と書かれた扁額からすると現在の茗荷トンネルの坑門はは昭和40年代くらいに作られた物のような感じがします。
 トンネル内部です。
 入り口付近のみコンクリート覆工で、中ほどは素掘りにコンクリートの吹付けです。
 短いトンネルですが住宅地に近いせいでしょうか、ちゃんと照明が取り付けられ点灯しています。
 吹付け部分は上下で施工方法が違っておりツートンカラーのようになっています。
 南側の入り口です。
 トンネルの先を南下していくと(写真手前方向)、県道122号御嵩犬山線と合流します。
 南側の坑口は北側と比べるとずいぶん丸い断面をしています。
 南側の扁額です。
 トンネルにはこの小さな扁額以外の銘板の類は取り付けられていませんでした。


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初稿:2011年3月20日