(仮)西股谷洞門

トンネル名称 西股谷(にしまたたに)洞門
路線名 岐阜県道486号王滝加子母付知線
所在地 岐阜県中津川市加子母
延長(m)
道路幅員(m)
車道幅員(m)
歩道等(m)
有効高(m)
竣工年度
壁面
路面
照明
通行制限
その他
 
調査日 2015年5月31日



 とある日国土地理院地形図の大滝村周辺を「オフロードバイクで行ったら面白そうだなぁ」と思いながら眺めていると中津川市付知の山の中にトンネルの記号が描かれているのを見つけました。トンネルの記号が有るのは国道256号から分岐する岐阜県道486号王滝加子母付知線の延長上に位置する道です。(現在の地形図では長野県との県境まで県道の表記がされています)
 下調べもせずにとりあえず現地に行って見ました。

 左は現在の国土地理院の地形図です。この地図にも右下に小さなトンネルの記号が描かれています。
   
 以前の地図では国道から県道486号に入って3kmほどの所にある宮島集落のあたりで県道の表記は終わっており、その辺りにはゲートが設けられていました。
 上の地図にも載っていますがこの先には渡合温泉というのがあるようです。当時は知らなかったのですが電気が来ておらず夜はランプによる明かりのみという秘境宿らしいです。
 途中の道沿いに高樽の滝という綺麗な滝がありました。
 高樽の滝の横には歩行者専用の古いトラスト橋が架かっています。昔はこの辺りにも森林鉄道が通っていたのでその名残かとも思ったのですがどうなんでしょう。
 未舗装の道を進んでゆくと立派な橋が現れました。全体が赤茶色の錆で覆われていますがこれはこういう表面処理でまだ新しい橋です。親柱にはしでのき大橋とありました。(平成17年竣工)
 続いてまた同じような橋が現れました。こちらは西股大橋です。
 先のしでのき大橋が現れた時から違和感があったのですが、県道はずっと付知川沿いを並走しているのですが地形図ではこの辺りで川を渡るようには描かれていません。
 川の対岸に目を向けると…
どうやら崖崩れにより道路が付け替えられたようですね。
 地図のトンネル記号の正体はこの洞門だと思います。土砂崩れの直撃を受けて埋もれかけています。
 矢印のラインが洞門へ続く旧道の跡ですが私には手に負えなさそうだったので行っていません。
 現地では一瞥しただけで地図のトンネル記号=廃洞門と結論付けてしまいそれ以上追求しませんでしたが、廃道区間の洞門の前後にトンネルが有る可能性もありますが今も確認していません。
   
 県道から渡合温泉へ分岐する辺りまで行って見ました。
後で調べたところここにはかつて森林鉄道の停車場が有ったようです。写真は撮らなかったのですが車の止まっているもっと左の方に作業小屋みたいのが数棟建っていてその辺りが停車場だったようです。
 渡合ランプ村と書かれた古そうな建物が建っています。昔の営林署の建物を流用しているように見えます。
 建物の反対側の入口には「渡合製品事業所」と書かれたまだ新しい表札が出ていました。
 建物壁に貼られていた安全確認奨励の看板です。


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初稿:2019年06月23日