塞の神ずい道

トンネル名称 塞の神(さいのかみ)ずい道
路線名 旧国道257号線
所在地 岐阜県中津川市付知町
延長(m) 461m
道路幅員(m)
車道幅員(m) 5.5m
歩道等(m)
有効高(m) 4.5m
竣工年度 1966年(昭和41年)
壁面 覆工
路面 セメント系
照明
通行制限
その他
データは特記なき場合「日本全国隧道リスト」より
調査日 2014年6月1日



 岐阜県中津川市にある廃止トンネルの「塞の神ずい道」です。このトンネルは国道256号と257号との重複区間にある「塞の神トンネル」の旧トンネルにあたります。
 「塞の神ずい道」は道路トンネル本来の用途を新トンネルの「塞の神トンネル」に譲った後、一時期木材の乾燥施設として使用されていました。これは廃止トンネルの有効活用を模索する試みでしたが、試験的なものだったようで比較的短期間で終了しています。

東側(中津川方面側)
 旧道は「塞の神トンネル」の東側手前から分岐しています。
 旧道はかなりきつい上り坂で「塞の神トンネル」の坑門より高く登ってゆきます。
 「塞の神ずい道」が見えてきました。
 「塞の神ずい道」東側の坑門です。昭和40年代初頭の建設ですので特別古いといった感じではありません。国道トンネルではなくもっと交通量の少ない路線のトンネルだったら今でも現役だったことでしょう。
 トンネルの入口には門が取り付けられており中には入れません。この門は木材乾燥施設として使われていた時に設置されたものと思います。門には「関係者以外立入禁止」の表示があり、以前はその上に「トンネル乾燥工場」と書かれた看板が取り付けられていました。
 東側の扁額です。隧道の「ずい」の字が平仮名になっています。
 東側より見たトンネル内部です。以前は照明が取り付けられていましたが、乾燥工場閉鎖時に撤去されてしまったようです。
 トンネル入口から見た東側の景色です。旧付知町の標識が今でも残っています。その奥にはスリップ注意の標識とおそらく「速度注意」とあったのでしょう「速」、「注」と書かれた標識が取り残されています。



西側(下呂市方面側)
 「塞の神トンネル」西側の坑門です。トンネル直前から分岐している道路が旧道です。
 旧道は対向2車線だったようですが道幅は狭いです。
 こちら側もトンネル手前は急坂になっています。
 カーブの先に「塞の神ずい道」が見えてきました。
 西側より見た「塞の神ずい道」です。
 西側の坑門です。こちら側にも柵が設けられていて中に入ることは出来ません。
 西側の扁額です。
 西側より見たトンネル内部です。
 トンネル前より見た旧道です。「急カーブ」の看板があるとおり、見通しの悪い急カーブで、狭い道幅、急な下り坂と危険な要素がいっぱいです。



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初稿:2014年6月21日