内ヶ戸第二号隧道

トンネル名称 内ヶ戸第二号(うちがとだいにごう)隧道
路線名 旧国道156号線
所在地 岐阜県大野郡白川村内ヶ戸
延長(m) 56m
道路幅員(m) 5.0m
車道幅員(m) 4.5m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 3.8m
竣工年度 1948年(昭和23年)
壁面 覆工 セメント系 内装なし
路面 アスファルト系
照明 なし
通行制限 高さ制限3.8m
その他
データは特記なき場合「平成16年度道路施設現況調査」より
調査日 2013年5月18日



 「内ヶ戸第二号隧道」は岐阜県白川村の国道156号線の旧道(実質的な廃道区間)にあるトンネルです。
 合掌造りの集落が世界遺産にもなっている岐阜県白川村、その北部で富山県に程近い場所に「新内ヶ戸トンネル」があり、そのトンネルの旧道区間に「内ヶ戸第一号隧道」と「内ヶ戸第二号隧道」があります。旧道は「内ヶ戸第1号隧道」の両側で道路の路盤ごと崩壊しており、車両はもちろん徒歩での通行も不可能な状態になっています。

北側(富山県方面側)
 「新内ヶ戸トンネル」の北側坑口前です。旧道は新トンネルの坑口の前を横切る形になっています。
 左手に写っているキュービクルは「新内ヶ戸トンネル」のものです。
 旧道に入るとすぐに路面はこんな有様です。2006年に訪問した際には「内ヶ戸第二号隧道」の入口まで車で行けたのですが今では完全に廃道状態になっています。
 「内ヶ戸第二号隧道」の北側坑門です。ここに来るまでの旧道には新しめの落石と倒木が無数に散乱していて、逃げるように早足で通り抜けた為に写真を撮っている余裕がありませんでした。
 北側の坑門です。何の装飾も無いコンクリート製の坑門です。坑口左側にはほとんど文字の消えかけた高さ制限3.8mの標識があります。
 北側の扁額です。決まりがあるのかは分かりませんが、岐阜県内のトンネルでは「〜第2トンネル」又は「〜2号トンネル」といった表記が一般的で、「第」と「号」が両方名前につくのは珍しいです。
 トンネル内は物置として使われていたようで白いシートが被せられた何かが置かれています。(シートを捲って中を見なかったので中身は何だか分かりません)
 このシートに包まれたものは2006年の訪問時にもありました。
 北側より見たトンネル内部です。内部はコンクリートによる覆工が施されています。
 南側の出口まで来ました。トンネルの外が大変なことになっています。
 トンネルを出るとすぐにこんな有様です。この先に「内ヶ戸第一号隧道」があるのですがとても行けそうにありません。(「内ヶ戸第一号隧道」はトンネルの南側も路面が崩落していて徒歩でも通行不可能です)



南側(岐阜市方面側)
 南側より見た「内ヶ戸第二号隧道」です。
 南側の扁額です。トンネル名の書かれた扁額の下にも一回り小さな銘板が埋め込まれていた跡があります。
 南側より見たトンネル内部です。入口部分は両側とも、トンネル上部の覆工が厚くなっているようで天井部に段が出来ています。



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初稿:2013年9月1日