九頭師坂隧道

トンネル名称 九頭師坂(くずしざか)隧道
路線名 岐阜県道182号美山洞戸線
所在地 岐阜県山県市中洞
延長(m) 125m(注1)
道路幅員(m) 7.2m
車道幅員(m) 4.4m
歩道等(m) 1.8m
有効高(m) 4.5m
竣工年度 昭和53年(1978年)12月(注1)
壁面 覆工 セメント系(注2)
路面 セメント系
照明 あり
通行制限 なし
その他  
データは平成16年度道路施設現況調査(国土交通省)より
(注1)現地銘板より
(注2)現地目視による
調査日 2010年11月6日



 岐阜県山県市と関市の境にあるトンネルです。平成の大合併の前は、山県郡美山町と武儀郡洞戸村との境目でした。
 トンネル脇にある開通記念碑によると、「九頭師坂」は険しい急坂の道ながら、岐阜〜美山〜洞戸〜板取を結ぶ最短路として利用されていたそうです。それが昭和八年に豪雨により隧道が崩壊し、以来半世紀に渡り復旧されず放置されていたが地元有力者の努力により、昭和五十年代になってようやく現在の「九頭師坂隧道」を含む区間が開通したそうです。
 地元民悲願の隧道でしたが、その十数年後には「美山第一、二、三トンネル」を擁する国道256号線が開通し、現在ではこの急坂の続く道を通る人は少なそうです。

 関市(旧洞戸村)側から峠を上ってきました。
 昭和の初期まではこのトンネルよりさらに10mほど高い場所に旧トンネルがあったそうです。誰か、探索した猛者はいるのでしょうか…
 「九頭師坂隧道」、関市側の坑門です。
 扁額です。
 「九頭師坂」というのは「崩し坂」からきているようです。
 トンネル内部です。コンクリートの壁には木枠のあとがくっきり残っています。
 両脇には歩道というか側溝が一段高い位置にあります。
 山県市側の坑門です。
 坑門の壁面には大きいピッチで横線が入れられアクセントをつけています。
 山県市側の坑門を少し引いたアングルで撮った写真です。
 入り口のすぐ左には小さな広場があり、開通記念碑が建てられています。
 トンネル銘板です。
 山県市側の入り口横にある開通記念碑です。
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初稿:2010年12月7日