佐久間1号トンネル

トンネル名称 佐久間1号トンネル
路線名 静岡県道1号飯田富山佐久間線
所在地 静岡県浜松市天竜区佐久間町佐久間
延長(m) 393m
道路幅員(m) 6.5m
車道幅員(m) 5.0m
歩道等(m) 0.0m
有効高(m) 4.5m
竣工年度 1954年(昭和29年)
壁面 素掘り セメント吹付け
路面 セメント系
照明 あり
通行制限 なし
その他  
データは特記なき場合は「平成16年度道路施設現況調査」より
調査日 2006年7月15日



 愛知県と静岡県の県境に位置する佐久間ダム横にある「佐久間1号トンネル」です。
 トンネルのある道路は静岡県道1号飯田富山佐久間線で長野県、愛知県、静岡県と3つの県をまたがる県道です。
 佐久間1号トンネルはその特異な構造から、地元の者や道路愛好家の間では有名です。
 何が特異かというと、内部に分岐する道路がある他にも「展望台」に続く横穴や、現在では封鎖されてしまいましたがトンネル内トイレまでありました。

 佐久間1号トンネルの佐久間ダム側の入り口です。
 入り口だけ見ると良くある普通のトンネルとなんら変わりが無いように見えます。
 上の写真の入り口を内側から見たものです。
 右の開口部が分岐部分です。現在では車の乗り入れが出来ないように虎柵で封鎖されています。
 分岐部です。
 分岐トンネル内は素掘りの内壁で、トラック1台程度の大きさしかありません。
 おそらく、ダム建設中は資材の運搬などにこちらのトンネルが使われいていたのではないでしょうか。
 分岐部トンネル部の外側です。
 こちら側にも虎柵によるバリケードが設置されています。
 分岐道路よりさらに奥に進むと展望台への横穴があります。
 行灯式の表示が出ています。
 展望台へ続く横穴です。
 とても県道のトンネルの内部とは思えない光景です。
 横穴は素掘りのうえ、天井が低いので背の高い人は頭を打つかも。
 展望台の出口です。
 展望台から見た佐久間ダムです。
 昭和31年完成の重力式コンクリートダムです。
 展望台の横穴の手前にもう一つ穴が開いています。
 こちらは入り口を虎柵で塞いでいます。中に入ると先ほどの展望台の横の方に出ますが、こちらにはテラスのような張り出しは設けられていません。
 佐久間ダムの付属施設である佐久間電力館にあった建設中のダムの模型です。
 何かのプラントがある辺りが県道の走る現在のトンネル入り口付近ではないでしょうか。


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初稿:2007年03月04日