大徳之山隧道

トンネル名称 大徳之山(だいとくのやま)隧道
路線名 国道417号線
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町開田
延長(m) 850m
道路幅員(m) 8.0m
車道幅員(m) 5.5m
歩道等(m) 1.5m
有効高(m) 4.7m
竣工年度 1993年(平成5年)5月(注1)
壁面 覆工 セメント系 内装なし
路面 セメント系
照明 あり
通行制限
その他
データは「岐阜県のトンネル」より
(注1)北側のトンネル銘板より
調査日 2011年9月10日



 岐阜県揖斐郡揖斐川町にある国道417号線の「大徳之山隧道」です。国道417号線の徳山ダム周辺の区間は徳山バイパスと呼ばれ、徳山ダム建設に伴う国道の付替え道路です。徳山バイパスにはいくつかのトンネルが有りますがそのいずれも「トンネル」ではなく「隧道」と称しています。またトンネル名自体も旧徳山村由来の地名や伝承などから取られており一風変わった名称となっています。
 上記の諸元は岐阜県県土整備部道路建設課発行の冊子「岐阜県のトンネル」からで「大徳之山隧道」は延長850mの一つのトンネルとして記載されています。しかし、当HPのトンネルリストの元になっている「平成16年度道路施設現況調査」(以下「現況調査」)には「ダイトクノヤマズイドウ:延長210m」、「ダイトクノヤマズイドウ1ゴウ:408m」、「ダイトクノヤマズイドウ2号:232m」と3つのトンネルに分かれて記載されており、現地のトンネル銘板も3種類存在しています。


南側(岐阜市方面側)
 南側より見た「大徳之山隧道」です。右に少しだけ見えているのは徳山ダムの一部です。
 トンネル手前で徳山ダムへ向かう道路が国道より分岐しています。
 南側の坑門です。面壁型で坑門表面は石積み風の化粧パネル仕上げです。
 南側の扁額です。右下には「書 山口温朗」とあります。調べてみると水資源開発公団徳山ダム建設所長だった方のようです。
 坑門の左側には複数の銘板が埋め込まれています。
 坑門左上にある「徳潤身」と書かれた扁額です。
 トンネル名の由来と、「徳潤身」の解説が書かれた銘板です。全文はこちら
 南側の坑門に取り付けられているトンネル銘板です。
 延長210mというのは「現況調査」に記載の「ダイトクノヤマズイドウ」と一致します。
 南側入口付近から見たトンネル内部です。
 途中にトンネルのつなぎ目となる箇所があります。
 トンネルのつなぎ目より先の部分にあるトンネル銘板です。汚れが酷く内容がよく読み取れませんが、1998年12月竣工で延長が408mであることが分かります。この部分が「ダイトクノヤマズイドウ1ゴウ」トンネルのようです。
 「ダイトクノヤマズイドウ1ゴウ」部分の内部写真です。

北側(福井県方面側)
 北側より見た「大徳之山隧道」です。
 トンネルのすぐ手前の橋は「院谷百丈滝見橋」という名です。
 北側の坑門です。
 北側の扁額です。南側と同じものが取り付けられています。
 坑門右側には反対側と同じく3枚の銘板が取り付けられています。
 坑門左側の「在徳不在険」と書かれた扁額です。
 北側坑門左下にあるトンネル名の由来について書かれた銘板です。
 北側のトンネル銘板です。完成年が反対側やトンネル内部にあった銘板とは数年古いものとなっています。延長からトンネルの北側の部分が「ダイトクノヤマズイドウ2ゴウ」トンネルのようです。
 北側より見た「ダイトクノヤマズイドウ2ゴウ」トンネルの内部です。


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初稿:2015年04月05日