福島第3トンネル

トンネル名称 福島第3(ふくしまだいさん)トンネル
路線名 国道156号線
所在地 岐阜県大野郡白川村牧
延長(m) 296m
道路幅員(m) 7.0m
車道幅員(m) 6.0m
歩道等(m)
有効高(m) 4.5m
竣工年度 2010年(平成22年)5月
壁面 覆工 セメント系 内装なし
路面 セメント系
照明 あり
通行制限 (高さ制限3.5m)
その他  
データは特記なき場合、現地トンネル銘板より
調査日 2013年5月25日



 「福島第3トンネル」は岐阜県大野郡白川村を通る国道156号線のトンネルで御母衣ダム堰堤のすぐ横にあります。
 国道156号の御母衣ダム周辺の区間は、御母衣ダム建設時に作られた付替道路で険しい地形に作られた為、カーブの連続で道幅も狭くトンネルは大型車のすれ違いが困難なものでした。また最近ではトンネルの老朽化も深刻な問題となっています。その為この御母衣湖周辺の区間では道路の改良工事が行われており、現在は御母衣ダムから御母衣第二発電所までの区間に福島バイパスを建設中です。
 福島バイパスは当初の計画では「福島1号トンネル」から「福島3号トンネル」の区間を一つの長大トンネルで置き換える案もありましたが、予算等の都合で元々の道路を活用した計画に落ち着いたようです。この「福島第3トンネル」は福島バイパス工事の第一弾として、従来の「福島3号トンネル」の代替として建設されたものです。


南側(岐阜市方面側)
 南側より見た「福島第3トンネル」です。
 「福島第3トンネル」とそれに続く「福島2号トンネル」は「福島6洞門」でつながっています。洞門には開口部がありそこから御母衣ダムの堰堤に出ることが出来ます。旧トンネルの「福島3号トンネル」時代は堰堤には洞門からではなく、「福島3号トンネル」から洞内分岐した第3の坑口から出入り出来るようになっていました。
 「福島第3トンネル」南側の坑門です。
 建設時より洞門と一体化していることもあり何のデザイン要素もない坑門をしています。
 トンネルとして面白味は余りありませんが、狭くて見通しの悪いトンネルが多い御母衣湖周辺では「福島保木トンネル」と共に安心して通行できるトンネルです。
 扁額が無いのでトンネル名標識です。
 洞門と一体で建設されたトンネルだと、入口の内壁に扁額が取り付けられるケースもありますが、このトンネルにはありません。
 トンネル銘板です。反対の北側には銘板は取り付けられていません。
 南側より見たトンネル内部です。

北側(富山県方面側)
 北側より見た「福島第3トンネル」です。
 左の半円形のトンネルが「福島第3トンネル」で、右は旧道の「福島2洞門」でその奥には「福島3号トンネル」の坑口が今でも口を開けています。
 トンネル手前にはこの区間でお馴染みの「トンネル内注意 高さ3.5m 幅4.3m」の標識が設置されています。
 突出型の坑口のようにも見えますが、この部分もトンネルの一部なのかよく分かりません。
 北側のトンネル名標識です。こちら側にも扁額はありません。
 トンネル名は旧トンネルが「福島3号トンネル」でこの新トンネルは「福島第3トンネル」と微妙に名前が異なります。
 北側坑口に取り付けられている銘板です。断面が四角=ボックスカルバート、断面上部が円形=アーチカルバートでよいのでしょうか?
 トンネルとは別に銘板があるので、この部分はトンネルとは別の構造物扱いのように思えますがよく分かりません。
 北側より見たトンネル内部です。


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初稿:2013年8月10日