境の尾一里岩隧道

トンネル名称 境の尾一里岩(さかいのおいちりいわ)隧道
路線名 国道417号線
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見
延長(m) 761m
道路幅員(m) 6.5m
車道幅員(m) 5.5m
歩道等(m) 0.0m
有効高(m) 4.0m
竣工年度 1982年(昭和57年)5月(注1)
壁面 覆工 セメント系 内装なし
路面 セメント系
照明 あり
通行制限
その他
データは「平成16年度道路施設現況調査」より
(注1)北側のトンネル銘板より
調査日 2011年9月10日



 岐阜県揖斐郡揖斐川町にある国道417号線の「境の尾一里岩隧道」です。国道417号線の徳山ダム周辺の区間は徳山バイパスと呼ばれ、徳山ダム建設に伴う国道の付替え道路です。徳山バイパスにはいくつものトンネルが有りますがそのいずれも「トンネル」ではなく「隧道」と称しています。またトンネル名自体も旧徳山村由来の地名や伝承などから取られており一風変わった名称となっています。


南側(岐阜市方面側)
 南側より見た「境の尾一里岩隧道」です。
 南側の坑門です。
 南側の坑門は化粧パネル仕上げの現代的なデザインをしています。が、どうもこれは後年の改修によるもののようです。
 南側の扁額です。
 坑門左側には「抱徳煬和」とあります。
 「抱徳煬和」の下には木製のトンネル名標識が設置されています。 
 さらにその下にはトンネル名の由来と「抱徳煬和」の説明があります。
全文はこちら
 南側のトンネル銘板です。このトンネルは徳山バイパス建設初期の1980年代前半に竣工したはずですが銘板では1993年とあります。これはおそらく80年代に竣工したトンネルの坑門を、93年に現在の化粧パネル張りに改装した事を表しているのだと思います。
 南側より見たトンネル内部です。
 トンネル入口手前には「トンネル内は歩道が無いので徒歩での通行はご遠慮ください」といった趣旨の看板が設置されています。ということは徳山バイパスは歩行者通行禁止ということなんでしょうか…

北側(福井県方面側)
 北側より見た「境の尾一里岩隧道」です。
 トンネル手前の橋は「大津瀬こえぐら橋」という名です。
 北側の坑門です。反対側と違いこちらには化粧パネルは無くコンクリート地むき出しの坑門です。
 北側の扁額です。
 坑門左側にある「以徳報徳」と書かれた扁額です。
 右側にある木製のトンネル名標識です。
 坑門左下にあるトンネル名の由来の説明書きです。由来の部分は反対側の坑門に付いているのと同じ内容ですが、下の「以徳報徳」の説明の部分が異なります。
 北側のトンネル銘板です。完成日や施工者の記述が反対側の銘板とは異なり、特に完成日は南側のものと比べ10年以上も違いがあります。
 北側より見たトンネル内部です。


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初稿:2015年03月21日