野田トンネル

トンネル名称 野田(のだ)トンネル
路線名
所在地 岐阜県中津川市阿木
延長(m) 252m
道路幅員(m) 3.6m
車道幅員(m) 3.1m
歩道等(m) 0.0m
有効高(m) 2.5m
竣工年度 1947年(昭和22年)
壁面 素掘り セメント系吹付け
路面 セメント系
照明 あり
通行制限 高さ制限2.7m
その他
データは「平成16年度道路施設現況調査」より
調査日 2011年4月2日



 岐阜県中津川市阿木地区にある「野田トンネル」です。このトンネル元々は戦時中に地下軍需工場として掘られたトンネルを戦後道路トンネルとして転用したものです。同じような経緯のトンネルに可児市にある「柿下トンネル」があります。

北側
 北側より見た「野田トンネル」です。
 北側坑門の前にはトンネルの完成記念碑があります。
 面壁型の坑門の坑口周りに逆Uの字型の張出しが設けられています。
 北側の扁額です。
 坑門手前にある「隧道完成之碑」と書かれた記念碑です。
「昭和二十二年半田市加藤銀三郎氏私財を投じて之を貫通し爾来中津川市及び阿木飯沼両地区の厚志により年を追うて補強し昭和四十四年四月完成す 茲に謝恩の意を表し建之 野田組」と書かれています。
 北側より見たトンネル内部です。内部は素掘りにコンクリートの吹付けとなっています。
 照明はアングルを設けそこに蛍光灯が取り付けられています。
 元々は地下軍需工場として掘られたトンネルです。岐阜県可児市や愛知県犬山市などにも同種のトンネルが現存しています。
 所々よく分からない窪みがあります。
 天井が高い部分もあります。元々道路トンネルとして掘られたものではないせいかトンネル内の断面形状が一定しません。
 この辺りは四角い断面をしていて側面はコンクリート壁となっています。


南側
 南側より見た「野田トンネル」です。
 里山の裾に小さな坑口を開けています。
 南側は坑門前に後付のロックシェードが設けられています。
 ロックシェードのおかげで本来の坑門の形は良く分かりません。
 南側の扁額です。南側坑門も反対側と同じ逆U字の張出しがあるようです。また放射線状にスジが入っているようにも見えますが汚れと草木で隠れていてよく見えません。
 南側より見たトンネル内部です。
 南側は元々地質が悪かったのか、入口部分のコンクリート巻立てがやや長いです。



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初稿:2015年02月08日