正馬様トンネル

トンネル名称 正馬様(しょうまさま)トンネル
路線名  
所在地 岐阜県瑞浪市明世町月吉
延長(m) 43m
道路幅員(m) 3.6m
車道幅員(m) 3.1m
歩道等(m) 0.0m
有効高(m) 2.5m
竣工年度 1957年(昭和32年)
壁面 素掘り
路面 未舗装
照明 なし
通行制限  
その他  
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
調査日 2007年5月27日



 「正馬様トンネル」岐阜県瑞浪市にある素掘りの小さなトンネルです。
 このトンネルは四方を山に囲まれた小さな盆地である正馬様洞に通じる唯一の手段となっています。正馬様洞はかつては耕作が行われていたようで畑か田んぼの跡がいくつか残っていますが、現在では日本原子力研究開発機構の東濃地科学センターの施設が建っています。なんでこんなとこに原子力関連の施設が?という気もしますが、正馬様洞のある山の反対側には東濃鉱山という国内では鳥取県の人形峠と並ぶウラン鉱山があったりします。(現在は休山中で、実際に採掘されたことはないといいます。)
 「正馬様」の読み方ですが、「平成16年度道路施設現状調査」には「ショウマサ」と記載されていますが、おそらく「ショウマサマ」が正しい読みだと思います。

 瑞浪市明世町月吉地区内を走る岐阜県道352号線から分岐して「正馬様トンネル」手前までやって来ました。
 トンネル手前に何かの反対を謳った看板が立てられています。とある組織の施設をめぐり色々な駆け引きがあったようです。
 「正馬様トンネル」東側の入口です。ここを抜けた先が正馬様洞になります。
 トンネルは小さく、乗用車程度なら通れますがトラックなど大型車はとても通行出来そうにありません。が、特に規制標識等はありません。
 西側、正馬様洞側から見た「正馬様トンネル」です。
 山肌にポツンと小さく開いた素朴な素掘りトンネルなのですが、そのなかは少々かわっています。
 西側から見た「正馬様トンネル」の内部です。
 内部は未舗装で独特の模様のような壁をしており、さらに両サイドに横穴が開いています。
 横穴は洞内分岐のトンネルではなく奥行き数メートルほどの窪みです。
 こちらの穴には薪が置かれています。
 どういう意図で作られた窪みなのか分かりませんが、ひょっとするとこのトンネル自体が本来道路トンネルではなく、「柿下トンネル」のように戦時中の地下施設の転用なのかも?
 50メートルほどと短いトンネルで当然照明はありません。トンネル断面が小さいので入ってくる光が少ないのかトンネル中ほどは結構暗いです。
 扁額、トンネル銘板の類は何も無いので代わりに名前の由来となっている地名の看板を…



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初稿:2011年8月28日