北山隧道

トンネル名称 北山(きたやま)隧道
路線名 岐阜県道271号揖斐峡公園線
所在地 岐阜県揖斐郡揖斐川町北方
延長(m) 60m
道路幅員(m) 4.9m
車道幅員(m) 3.9m
歩道等(m) 0.0m
有効高(m) 4.2m
竣工年度 1939年(昭和14年)6月(注1)
壁面 覆工 セメント系 内装なし(注2)
路面 アスファルト系(注2)
照明 なし
通行制限
その他  
データは特記なき場合「平成16年度道路施設現況調査」より
(注1)トンネル銘板より
(注2)現地目視による
調査日 2011年1月3日



 岐阜県揖斐郡揖斐川町にある「北山隧道」です。このトンネルは岐阜県下では数少ない戦前建設の現役トンネルです。
 この「北山隧道」のある道路はかつては国道303号線でしたが、「新北山トンネル」の開通により国道指定を外され県道に格下げられました。なお「新北山トンネル」の旧道区間のうち、県道指定されいるのは全体の半分ほどですが道路自体は全線通行が可能です。

北側
 北側より見た「北山隧道」です。
 北側の坑門です。コンクリート製の坑門ですが昭和初期の建設ということもあり、迫石、要石、笠石を模った意匠が施されています。
 北側の扁額です。
 北側より見たトンネル内部です。「日本全国隧道リスト」によると「昭和41年竣工、覆工」となっていますので、以前は内部が巣掘りだったのを昭和41年頃にコンクリートで巻立たのかもしれません。
 内壁のコンクリートはだいぶ劣化しているようで、写真のように補強の金具が取り付けられている所が幾つかあります。


南側
 南側より見た「北山隧道」です。
 右の道路とトンネルは現在の国道303号線と「新北山トンネル」です。
 南側の坑門です。全体に蔦が這っていて見にくいですが北側と同じデザインをしています。
 坑門手前には揖斐峡公園線のヘキサと雨量による通行規制条件の案内標識、道路情報板が設けられています。
 南側の扁額です。見にくいですが北側と同じものが取り付けられています。
 坑門左側には見たことのないタイプのトンネル銘板が取り付けられています。
 「竣工年月日 昭和十四年六月三十日  工事請負者 株式会社間組」と縦書きで書かれています。
 南側より見たトンネル内部です。


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初稿:2014年6月4日