寒狭第2トンネル
(清崎第二隧道)

トンネル名称 寒狭第2(かんさだいに)トンネル
(清崎第二(きよさきだいに)隧道)
路線名 設楽町道133号竹桑田清崎呼間線
所在地 北設楽郡設楽町清崎
延長(m) 119m
道路幅員(m) 4.0m
車道幅員(m) 3.0m
歩道等(m) 0m
有効高(m) 5.0m
竣工年度 昭和54年
壁面 内装なし 覆工(一部素掘り注1
路面 未舗装(注1)
照明 なし
通行制限 通行止め
その他 元鉄道トンネル
データは特記なき場合は平成16年度道路施設現況調査による
(注1)現地目視による
調査日 2009年2月7日



 「平成16年度道路施設現状調査」によると、北設楽郡設楽町内に「カンサダイイチトンネル(延長332m)」、「カンサダイニトンネル(延長119m) 」・共に建設年次昭和54年というのが有ることになっています。が、地図を見てもそれらしきトンネルは見当たりません。
 「カンサ」というのは豊川の上流部別称の寒狭川のことでしょう。設楽町内で寒狭川沿いとなると頭に浮かぶのは旧豊橋鉄道田口線の廃線跡です。で、調べてみますと「清崎第一隧道」(延長332.51m) 、「清崎第二隧道」(延長118.26m)とほぼ一致するスペックのトンネルが「愛知県の近代化遺産 旧田口線の遺構」に記載されています。
 しかし、旧田口線のトンネルならば建設は昭和一桁年のはずで、建設年次昭和54年というのが解せません。この「清崎第一、二隧道」の近くに、「稲目トンネル」というやはり旧田口線のトンネルを再利用した道路トンネルがあります。「稲目トンネル」は昭和54年に大改修を行い、現在の県道トンネルに生まれ変わっています。近くにあり同じ昭和54年建設ということは「稲目トンネル」と同時に「清崎第一、二隧道」が道路改修を受けた姿が「寒狭第1、2トンネル」なのではないか?じゃあなぜ地図に載っていないのか?といった数々の疑問を持ちつつ現地に行ってまいりました。
 とりあえず、当HPでは「清崎第一隧道」=「寒狭第1トンネル」、「清崎第二隧道」=「寒狭第2トンネル」として表現してゆきます。

 国道257号線と問題の「寒狭第2トンネル」へ続く道の分岐点です。
 手前の道が国道257号線で写真左側には「清嶺トンネル」が入り口を開けています。
 道路入り口に薄汚れた町道ヘキサが立っていました。
「設楽町道133号竹桑田清崎呼間線」という名の道路のようです。「竹桑田」は旧田口線の田峯駅のあったあたりで「段嶺隧道」のあるあたり(段嶺隧道自体が同町道に含まれています)です。「清崎」はR257をもう少し北上するとかつての清崎駅跡に近い「清崎交差点」がありますが、この辺りを含んだ寒狭川左岸が清崎地区になります。「呼間」はこの辺りの寒狭川右岸地区の名前となります。
 一応車の轍はありますが、道に手入れされている様子がありません。
 国道から100mほど入って、振り向くと藪の中にトンネルが口を開けています。
 「清崎第三隧道」の成れの果てです。入り口付近は崩れた土砂で埋まりかかっており、さらに内部には水がたまって水没しています。
 本来は延長190mほどあるトンネルでしたが、反対側は「清嶺トンネル」建設によりなくなってしまいました。
 清崎第三隧道をすぎ進みます。本来はアスファルトで舗装されているようですが、土やら落葉やらが堆積していて未舗装の道と変わりない状態になっています。
 国道の分岐点からすでに廃道のような状態でしたがそれでも一応轍があり、ごくわずかながら車の通行があるようようでしたが、そのかすかな轍も消え道自体がなくなりかけたところに、「寒狭第2トンネル」はありました。
 「清崎第二隧道」改め「寒狭第2トンネル」の北側(田口方面)の入り口です。
 ・・・どう見ても現役のトンネルには見えません。入り口には通行止めの標識が申し訳程度に置かれています。
 また、町道よりやや高い位置にトンネルはあり、町道とはつながっていないような感じもします。
 トンネル入り口付近の崖が崩れ土砂がトンネル内部に流れ込んでいます。
 入り口付近はコンクリート巻となっています。鉄道時代からなのか、道路トンネルとして改修されたのか分かりませんが、おそらくは前者でしょう。
 所々素掘りのままの箇所もあります。
 路面は未舗装の道路のような感じですが、鉄道のバラストの上に流れ込んだ土砂が被さってるだけの様な気もします。
 反対側の出口が見えてきました。
 こちらも外から土砂が流れて込んでいて半分くらい埋まってしまっています。
 外はかなり酷く崩れたようで相当量の土砂が内部に侵入してきています。
 倒れていますが、こちら側にも通行止めのA型バリケードがありました。
 南側(本長篠方面)の入り口から内部を見た写真です。
 やはり入り口付近はコンクリートで巻き立てられています。画面中央右に写っている3個組の碍子は旧田口線のトンネルではよく見られる遺物です。
 南側の入り口前はかなり昔に大きく崩れたようです。土砂で元の路盤からかなり高くなってる上、すでに結構な太さの木まで生えていて完全な藪になってしまっています。
 「平成16年度道路施設現状調査」に載っているものの、「寒狭第2トンネルは」完全に廃トンネルでした。またこのトンネルの有る町道「竹桑田清崎呼間線」自体すでに廃道のようです(少なくともトンネルの有る区間は)。

 引き続きこの先に有る「寒狭第1トンネル」に向かいます。

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初稿:2010年1月20日