銚子滝トンネル

トンネル名称 銚子滝(ちょうしたき)トンネル
路線名
所在地 岐阜県関市板取
延長(m) 460m
道路幅員(m) 4.0m
車道幅員(m)
歩道等(m)
有効高(m) 4.0m
竣工年度 2002年(平成14年)7月
壁面 素掘 セメント系吹付
路面 セメント系
照明 あり
通行制限
その他
データはトンネル銘板より
調査日 2017年6月4日



 関市板取の奥地にある「銚子滝トンネル」です。
 このトンネルはその名の通り板取渓谷の奥地にある銚子滝への入口になります。が、このトンネルに通じる道路(林道?)は通年ゲートによって閉鎖されています。本来は自動車で銚子滝トンネルをくぐり、その先に自動車を止めてそこから徒歩で銚子滝を目指そうという観光目的のトンネルだと思うのですが道路の封鎖により完成以来一般車両を通したことは無いのではないかと思います。
 「銚子滝トンネル」は近くにある「新深山トンネル」、「新錦トンネル」と同じく建設途中で計画が中止された川浦水力発電所に関連するトンネルだと思われますが、当初から観光目的で作られたのか工事用トンネルの流用なのかは分かりません。

東側
 銚子滝トンネルへの導入部になります。銚子滝トンネルへは写真のゲートを通り抜けなければならないのですが、このゲートが開いてるところは見たことがありません。
 写真左のトンネルは建設が中止された川浦水力発電に関連するものです。
 銚子滝トンネルとは直接関係はないのですがこれも気になるトンネルです。
 扉は施錠され関係者以外は入れません。
 ゲートから先は徒歩で銚子滝トンネルへ向かいます。
 途中にも気になるものがいくつもありますが先に進みます。
 しばらく歩いてようやく銚子滝トンネルが見えてきました。
 道路(林道?)はトンネル右側を奥へ続くのが本線なのですが久しく車両が通った形跡がありません。すぐ先に谷を渡る三光橋という比較的大きな橋があるのですがそれを渡った先で道路には人為的に土砂が積まれていました。
 銚子滝トンネル東側の坑門です。
 道路を通すために山の斜面を無理やり削った感じの場所に坑門はあります。
 東側の扁額です。
 トンネル銘版です。トンネル手前の法面にある落石防止用の金網が落石により膨らんでしまい銘版がよく見えません。
 トンネル内部です。入り口部分のみコンクリートで覆工されています。
 トンネル内は素掘りにコンクリートの吹付です。照明器具はありますが当然点灯していません。また途中には自動車のすれ違い用の退避所もあります。


西側
 西側から見た銚子滝トンネルです。
 トンネルを出るとそこは自動車の駐車場のようになっています。観光地っぽいトイレも建っており、ここまで自動車で来てあとは銚子滝までハイキングといったコンセプトで作られたのでしょう。
 西側の坑門です。
 反対の東側と同じつくりの坑門ですがこちら側はトンネル銘版がありません。
 西側の扁額です。
 西側より見たトンネル内部です。
 トンネル出口から広場(駐車場?)を見るとこんな感じです。
 広場の反対側より見た写真です。トンネルはトイレで隠れた位置にあります。ここに来るまでは銚子滝トンネルは発電所建設用トンネルの転用なのかと思っていましたが、ここに何か施設があったようにもこの先道が続いてるようにも見えませんでした。
 トイレの正面写真です。ただのトイレではなく建物の半分には案内所とロッカースペースが設けてあるようです。しかし施設には使用された痕跡がありません。
 銚子滝へと続く道です。



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初稿:2018年01月04日